メッセージ

マームとジプシー 『cocoon』@東京芸術劇場プレイハウス

沖縄戦の最中
学徒動員された女学生たちの物語です

彼女たちは

渡り廊下でおしゃべりして
騎馬戦やバレボールではきゃーきゃーと盛り上がり
歌をうたい
ダンスして

私たちのその時と何も変わらない
普通の女学生です

違うのは、圧倒的に違うのは
彼女たちは
戦禍に生きていたということ

少女たちはあっという間に
抗えない戦争という暴力に呑み込まれていくのです

昨夜
私は2度目の『cocoon』を体験しました

あらためて
少女たちの強く儚い命を目の当たりにし

彼女たちが生きたこと
死んだことを
瞼に焼きつけてきました

史実を思い

今の世を思いました

マームの観客層は
ほかの芝居よりダンゼン若いんです 笑

そして
主宰の藤田さんの世界観に共鳴する人にはおしゃれな人が多い 笑

いつもと芝居小屋の雰囲気が違うんだ 笑

実際
うちに来てくれているミュージシャンに
芝居には興味ないけれど
マームは観る、観たい、
という人が何人もいます

だから
この『cocoon』を
この先もずっと上演してほしい
時代を超えて続けてほしい
たくさんの人に伝えてほしい
そして
たくさんの人に芝居が持つ力を感じてもらいたい
そう思っています
なんか偉そうですが

奇しくも昨日は投票日

社会がこの先どうなっていくか
国民が選択する日でした

たくさんの若い人に
『cocoon』を観てから
投票に行ってほしかったな

いえ、まだ間に合う

惨い戦争と尊い平和のこと
本気で考えなくてはならない今

まだ観ていない人も
初演を観た人も
再演を観た人も
今回は、今回も、
ぜひ観てください
全国を巡ります

原田郁子さん @ooo195ooo
からご縁をいただき
石ケ森光政が ボイス/フィジカルディレクターとして『cocoon』に関わらせていただきました
光栄に思います

チラシや作品のエンドロールに名前を掲げ
発声指導という裏方に光を当ててくださったこと 感謝します
(エンドロールでは やたら長い肩書きと名前で なんだか目立ってて、、笑えた、、)

先ほど
関係者にコロナ陽性者が出て
明日の公演が中止になったと
お知らせがありました

スタッフキャストの皆さん

どうか負けずに!!

夏を走りぬけてください!!

いっせーのーせ!